サーキット道路沿いの皮膚科クリニック

当院のニキビ治療

■にきびの原因

にきびはさまざまな要因で生じ、特に思春期のにきびには成長に伴う性ホルモンにより、思春期以降はストレスや生活習慣が大きく関与すると考えられています。
夏季は日焼け、冬や花粉症の時期はマスクの擦れ、また髪の毛との接触も悪化の原因になります。男性ですと髭剃りも皮膚を傷つけますので、悪化の原因になります。
脂性肌の方では洗顔も重要ですが、こすりすぎると皮膚を傷つけ、細胞が壊れることにより炎症が起きて、それが毛穴の詰まり(面皰形成)へつながります。
過度の乾燥も同様の理由でいけませんし、油分が過剰になればニキビダニも悪さをし始めますので、やはり個々に適したケア必要と思います。

■にきびの治療方法

⓵薬による治療

現在のところ、ディフェリンゲル、BPO製剤の外用、抗生剤外用、内服投与がニキビの基本治療になります。

ディフェリンゲルはニキビのもとである面皰形成を抑える働きのあるほぼ唯一のお薬でしたが、特に使い初めに赤みや乾燥が強くでることが問題でした。当院ではこのような副作用を抑える短時間外用を指導しています。大丈夫な方は一晩置いたらよいです。

更に、2015年4月より日本においても過酸化ベンゾイルの使用が可能になりました。面皰抑制効果があり、抗菌効果も併せ持った薬剤なのですが、抗生剤とは異なり薬剤耐性の心配がないのが特徴です。現在 ベピオゲル(BPO)、デュアック配合ゲル(BPO+クリンダマイシン)の2種のお薬があります。
刺激、かぶれなどの副作用が出ることがあり、最初は赤いニキビにのみ使用し、徐々に面塗りへ変更していきます。また、脱色作用があり塗ってしばらくは衣類につかないように注意する必要があります。
さらに本邦でもBPO+アダパレン合剤が発売されました(エピデュオゲル)。当院にても使用しておりますが、保湿の徹底により意外と副作用の出現は少ない印象です。

保湿もやりすぎるとニキビは悪化します。ワセリンとか油分多めのクリームなどは控えめに。化粧水は十分使用しましょう。

ニキビ治療には、赤ニキビ と 白ニキビ(面皰)への同時治療が有効で、ディフェリンゲルや、ベピオゲルの登場により、日本でもやっとニキビ形成過程の各段階への治療ができるようになりました。それまではほぼ抗生剤の内服、外用のみだったのです。両薬剤ともに皮膚の乾燥、赤みなどの作用がありますので、十分な保湿を行いながら使用していきます。メイク落としなどでクレンジングする女性の方や、空気の乾燥する冬季に症状が出やすい様です。
またアトピー性皮膚炎の方では、湿疹とニキビが混在している場合もあり、対処は簡単ではありませんが、状態に合わせて外用、内服の方法を詳しく説明しております。

まずはこれらの治療を中心に行い、反応をみて漢方薬の投与や、赤ニキビの多い間は抗菌や抗炎症効果のある光治療クリアタッチS(赤外線治療機器として承認を受けています。若年層の患者さんに気軽にうけていただけるように赤外線治療として保険診療で行っています。だいぶ年季が入ってきましたので、壊れたら終了です。あんなマシンでも100万円もします。)をあわせて行います。

意外ですが、ビタミン剤の投与が明らかにニキビに有効、という報告はないです。しかし皮脂の多い方、難治の方にはビタミンB群、ビタミンAの処方、炎症後色素沈着のある方にはビタミンCの処方を行っています。難治性のニキビ患者は血中のフリーラジカル濃度が高いという報告もありますので、ビタミンC、Eなどを摂取していただくのは体にもよいことかもしれません。市販のビタミン剤でもよいかと思います。

⓶食事療法

最近では食事の影響に関する論文も出ているようですが、明確にニキビに悪いという食品は証明されていないようです。チョコレートも大丈夫とのことですが、カカオ含有量がそこそこ高い製品を摂取した検証のようですので、食べるなら糖分、脂質低めのビターでカカオ多めのものにしてください。

まあ、昔から甘いもの、油ものの取りすぎは良くないといわれてきましたね。脂質、糖質(甘いもの、炭水化物の空腹時ドカ食い)、辛いもの、カフェイン、アルコールの取りすぎにも注意してください。

BPOは局所でフリーラジカルを発生し殺菌効果を発揮します。フリーラジカルというと何か皮膚に悪そうですが、発生は一瞬であり、海外で何十年も市販薬として販売されてきた歴史があり、経験的に安全性が担保されているといった状況です。実は詳しい研究はありません。

■にきびの難治例

難治例ではさらに ケミカルピーリング(サリチル酸マクロゴール)、ビタミン導入(導入効率の高いエレクトロポレーション法でレチノールとトランサミン、ビタミンCを導入)、レーザー治療(ダイレーザー、レーザーフェイシャル)、IPL(フォトフェイシャル)等をやってみるといでしょう。まずはピーリングですね。

難治例の経過写真も院内にありますので見てみてください。嘘やろ?と言ってた方がおりましたけど、ホントですよ。

■にきび痕

にきび痕が気になるといって来院される患者さんも多いですが、炎症後紅斑、炎症後色素沈着、肥厚性瘢痕、成熟瘢痕などをまとめてにきび痕と呼ばれているのが現状です。炎症後紅斑、炎症後色素沈着についてはゆっくり改善していきますが、ビタミンC内服や、希望の方はレーザーなどを検討してもよいでしょう。肥厚性瘢痕は明らかに盛り上がった状態のもので、リザベンの内服やステイロイドの局注、こちらもレーザー治療を行うことがあります。萎縮性瘢痕(へこみ)についてはピコレーザー(フラクショナル)やCO2フラクショナルレーザーを行います。なかなか手ごわいです。

■注意事項

妊婦、授乳婦さんには内服は処方しません。外用剤はデュアック、ベピオは有益性投与なので処方してますが、エピデュオ、ディフェリンは妊婦禁忌ですので覚えておいてください。11歳以下のお子さんでは12歳からの薬だけど明らかにニキビだからと説明して処方してます。心配な方はアゼライン酸(AZAクリア;ロート製薬)をご紹介しています。食物由来の酸で安全性が高く、抗菌、面皰抑制、そして美白効果があります。受診したことがあれば当院受付でいつでも買えます。

その他ニキビケアに適した洗顔、基礎化粧品、日焼け止めなどのご紹介も希望があれば行っていますので気軽にご相談ください。下記ご参考に。

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